願いや悩みは、いつでも前提の上にありますの。

「つい嘘を付いてしまう癖を治したい」という人がいたとしますの。
それを治せるかどうかはわからないけれど、この人が「嘘をつくのは悪いこと」という前提を持っていることは、ほぼ事実ですの。

「頑張ってるのになかなか成功出来ない」という人は、「成功することは良いこと」という前提を持っているし、

「こんなにアタックしてるのに、あの人が振り向いてくれない」という人は、もちろん「あの人が振り向いてくれたら嬉しい」という前提がありますの。
・嘘をつくのは悪いこと
・成功することは良いこと
・あの人が振り向いてくれたら嬉しい 
こういう前提は大事だけれど、あまりにも大事すぎて、”超大事”みたいな、アバウトなラベルを付けて押入れにポイして忘れ去られる運命にありますの。

いくら大事といっても優先順位はあるはずなのに、忘れていれば忘れているほど、それに気がつけず、無条件に行動を縛りますの。だって超大事なんだもん。

だから、ときどきは。特に、今やっていることがうまく行っていないときには、その行動が何を前提にしているのか思い出すことで、あらためて「その前提はそこまで大事なものだっけ?」と、再検討するのも大事かなと思いますの。

その前提を守ることの利益と、そのための行動が生むデメリットを天秤にかけて、必要なら前提の方を捨ててしまってもいいのかな、と思うのですの。

ちょっとくらい嘘ついてもいいし、成功しなくてもいいし、あの人じゃなくてその人でもいいかもしれないし。

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