2番目。きらいな理由編ですの。
わらわが一番きらいなのは、
今まで好きだったり、恩恵を受けていたりしたことに対して、
脱却の意味で「卒業」の言葉を使うことですの。
「ぬいぐるみは卒業した」なんて言い方をするとき。
卒業した自分は、卒業していない自分と比べて「上」。
低レベルなもので遊んでた過去の自分は「下」。
そんなふうに、こっそり上下、優劣を語っていませんの?
それって、なんて手のひら返しですの。
まさに恩を仇で返すってことじゃないですの?
さらに言えば、その言葉は暗にこう言っているのと同じですの。
卒業した自分は、卒業していない他人と比べて「上」。
卒業できていない他人は「下」。(*1)
そう考えると、
中退して別の学校で1年生からやり直すだけでレベルアップした気になれる
卒業って、なんて便利な言葉だと思いますの。
なんの努力もせずに、お手軽に相手をおとしめて
自分を上に置こうとする態度が何よりきらいですの。(*2)
実際には、、
趣味嗜好を乗り換えるっていうのは、優劣のつけようがない、
つまり水平移動でしかないですの。
上下や優劣に意味があるのは、そのジャンルの中でだけ。
ジャンルごと移動してしまったら、むしろレベル1からやり直しですの。(*3)
なので、わらわは中退なんてしないですの。
なにをかはちょっと内緒ですの。
*1) そういうつもりで言ったのでなくても、結果的に、「卒業前の自分」と一緒に「卒業前の他人」も貶めてしまう言葉ですの。
*2) 全力で自分をほめたらいいのですの。
*3) ダーマ神殿ですの。