最近、PCのモニタを4Kのモニタに買い替えたのですけど、前と比べればモニタ自体のサイズもだいぶ大きくなってるとはいえ、4Kの表示領域が広すぎて等倍だと文字が小さいのがちょっとつらいですの。

4Kについて説明すると、まず、ふつう特に意識しないでPCやノートPCを使っている場合、そのモニタは大抵フルHDですの。フルHDは、画面に表示できるドットの数が1920×1080のモニタのことを言いますの。

4Kは、これが3840×2160。つまり、縦横がそれぞれフルHDの2倍。フルHDのモニタを4つ並べたサイズの画面を一つのモニタで表示することになりますの。これだとモニタ自体のサイズも縦横2倍にしないと前と同じ見た目にならないのですけど、さすがにそんな巨大モニタは使いづらいし値段も高くなってしまうので、1.5倍くらいのサイズにするわけなのですけど、そうすると全体的に75%くらいに縮小された見た目になるのですの。

何が言いたいかと言うと、このブログの文字が小さすぎてぜんぜん読めないということですの。なにを考えてこんなに小さいのにしたのか強く抗議したいのですの。

アフリカ安定化へ、5億ドル支援 日ガーナ「透明な融資」で一致
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1e14864ad03c98e12553ee549cec3fe430d7474

「外にばらまくお金があるなら、内で困ってる人に使え」というコメントに対して、「困窮者に使っても砂漠に水をまくみたいになってしまって意味無い」という人がいたのですけど、人が砂漠になってる前提で水をやらない発想が鬼畜すぎてはちゃめちゃおもしろかったのですの。

特に言うこともないのでここで終わらせようかと思ったのですけど、ただ、意外と似たようなことを考えている人っているのかもと思ったので少し続けてみますの。

まず、この意見は概ね2つの誤解が根にあると思うのですの。

  1. この世には救う価値の無い人間がいる(誤った自己責任論)
  2. いちいち助けていたらキリがないしそんな余裕はない(際限のない支援への恐怖)

正直、最初は1が基本にあるから出てきた意見だと思っていて、あえて言うことも無いかなと思ったのはそこなのですけど、ふと2の可能性を思いついて、これは今まで深く考えたことの無いポイントだなと思ったのですの。

特に、この「キリがない」という理由付け。実際、困窮者切り捨て系のことを言う人からよく聞けるのですけど、ずっと方便としてそう言っているんだと思っていたのですの。でも、もしかして本心でそういう誤解をして、恐怖から言っているのかもと思ったのですの。

そういう人たちが本心にしろ故意にしろ見落としているのが、支援を行って問題を解決していく度に確実に状態は良くなっていくということですの。

けっこうなんでもそうなのですけど、例えば、勉強やスポーツだってキリがないものですの。目の前の課題を一つクリアしたら、新しい課題が見えてくる。その繰り返し。そうやってレベルアップしていくものですの。

ただ、これらを指して悪い意味でキリがないと言ったり、だからやらない、意味が無いということは普通無いわけですの。なぜなら、目指すレベルに達するまで励むということにキリの有無は関係ないし、レベルアップの機会にキリがないことはむしろ好ましいことだからですの。

支援も同じですの。少ない支援なら小さな効果、大きな支援なら大きな効果。お金をかけた分の効果はちゃんと出る。明日のごはんにも困っていた人がまともに暮らせるようになれば、治安も良くなるし、労働人口も増えていきますの。

あるいは、さらに支援の段階が進めば、逆に過剰な労働人口が適切に調整されることでブラック企業が淘汰され、全体の雇用条件、ひいては労働環境も改善されていきますの。支援におけるレベルアップとはそういうことですの。

予算にしても、出せる範囲で割り当ててその中で計画的に最大限の支援をすれば良いだけであって、あえて要求されるだけ無尽蔵にお金が使われてしまうような心配をする必要はどこにも無いのですの。そもそも、社会保障費規模の話でそんな雑な予算の使い方は出来ないですの。

このあたりは、世の中に支援を必要とする対象はたくさんあって時代に応じて変化もする、ということのみが意識されてしまって、別に全ての支援を一度にやる必要は無いということが理解されていないのかなとも思いますの。

時々触れられる経済効果についても、困窮者を支援しても日用品を買って終わりだから効果が薄いなんていうのは大きな間違いですの。お金は複雑なルートを辿りながらも、全体としては貧しい者から富める者の方へ流れていきますの。つまり、お金の移動の始点と言える困窮者にお金を戻してこそ、お金の移動量(経済効果)の期待値は高くなりますの。

だから、安心して国内の支援にお金を使っていいよというお話ですの。