はわわ。。

『Winny』の金子勇さんの失われたED法を求めて...いたら見つかりました
https://qiita.com/kanekanekaneko/items/901ee2837401750dfdad

しらない間に大事件が起きていたのですの。

NekoFight。NekoFightなのですの!!

前に書いたような気がするのですけど、今ではWinnyで有名な金子さんは、わらわにとってはNekoFightの金子さんなのですの。だけど本業も含めて偉業が多すぎてNekoFightの話題なんて当時からこれっぽっちも出てなくて、ご本人が亡くなってしまった以上はもう永久に進展は無くなってしまったんだと思っていたのですの。

ところが令和に入ってNekoFight。NekoFightなのですの!!

本当にびっくりですの。

NekoFightの何がすごいかというと、搭載されてたらしいAIが謎の超プログラムだったというところなのですの。

今では考えられないと思うのですけれど、AI研究って一時期は完全に行き詰まってしまってて「AI?ああ、昔よくやってたよね…」みたいな完全遺物扱いの真冬の時代があったのですの。

そこへ、後にディープラーニングの時代に繋がる革新的な新技術「バックプロパゲーション」が登場して、ようやく雪解けを迎えるわけなのですけれど、ここで重要なのが、これ、改良しながら現代までずっと使われて、長らく「AIといえばこれ!」みたいな時代を築いた王者だったということですの。

そして、当時まだ雪が解けたかどうかくらいのころ、NekoFightのAIは、このバックプロパゲーションが実現していたことを「根本的に違うもっと良いやり方でやってる」(意訳)と作者の金子さんが書いてた、というものなのですの。

バックプロパゲーションは、そもそも、脳の動きを真似た仕組みで機械に学習をさせようっていうときに使われる方法なのですけれど、実は本当の脳の動きとは逆方向に学習するっていう特徴があって「めちゃくちゃ良い感じに動くから良いけど、本来の脳の動きとして考えると変ではあるよねぇ」みたいな、ちょっともにょる部分があるのですの。

そのもにょりに我慢ならずに、本当の脳と同じ方向で学習させる独自の超技術を作ってしまったらしいのが金子さんで、それが実証を兼ねて搭載されていたらしいのがNekoFightだったのですの。

ただ、ソースが非公開で詳しい説明も無いまま終わってしまっていたので、すごくすごそう!って状態だけがあって、実際ほとんどよくわからなかったのがNekoFightでもあり。オーパーツの再現に成功したことで、本当にすごかったのが明らかになってとても嬉しいですの。

なんなら、この技術がAI開発の新しい起爆剤になって、世間的な認識もWinnyの金子さんから、NekoFightの金子さんに変わったらいいなと思いますの。

ChatGPTよりNekoFight。NekoFightなのですの!! 

映画「Winny」見ないわけには行かなくなってきましたのー!

おひさしぶりですの! わらわですのー!(元気)

ここ何年か、忙しすぎてとんでもないことになっているのですの。でも、やらなきゃいけないことが多すぎるだけで、それについていけるほど身体が動けているわけではないので、忙しいけどわらわは無事ですの。

ついていけてない結果、状況は無事じゃなくなるかもしれなくて、そうするとわらわも無事ではなくなるけど、とりあえず無事ですの。

さて、そんなに忙しいと考えることはやっぱり「AIにやらせちゃえ」になるわけなのですけれど、最近はChatGPTがすごすぎて、本当にやらせちゃえることが激増しているので本当にびっくりなのですの。

でも便利な反面、仕事を奪われる!って不安になる人もたくさんいて、世の中は「AI推進・活用派」と「AI撲滅派」で真っ二つになっているようですの。

で、実際に仕事を奪われるのかっていうと、もちろん奪われるわけですの。当然に。

それでじゃあ、どんな仕事が奪われちゃうの?っていうと、もちろん、その範囲はAIが進化するにつれてどんどん広がっていくわけなのですけれど、いま何が恐ろしくて最高に楽しいかと言うと、それは「今後の進化とか待たなくても、今のレベルで既にかなりの仕事ができちゃう」ということなのですの。

ネット上には、一般の人から、学者さんみたいな人まで含めて「ChatGPT試してみたけど間違いだらけで大したことなかった」みたいなことを言っている人がたくさんいるのですけど、こういうの信じたらダメで、まず嘘だと思ったほうがいいのですの。

なぜかというと、特に断りなくこういうことを言う人は大抵、無料版で試して終わりの人たちだからですの。ChatGPTには、安くて回答が速いけど性能の低いGPT-3.5版と、回答遅くて高いけど性能が高いGPT-4版があるのですけど、無料版で使えるのはGPT-3.5版だけなのですの。

ChatGPTがすごいやばい、やばくてすごいとか語彙力を失くしている人たちが言っているのはGPT-4のほうで、それに比べるとGPT-3.5はクソ雑魚といっても過言では無いわけですの。

正確にいうと、どちらもリアルタイムで進化を続けていて、GPT-4も出始めの頃は当時のGPT-3.5と体感では差がわからないくらいの違いしか無かったのですけど、その後の進化がとんでもなくて「今のGPT-4」は、ちょっと尋常じゃないレベルになっていますの。

なので、この違いを意識しないで「ChatGPT試してみたけど~」って言う人は、まず間違いなくGPT-4で試してないので当てにならないということなのですの。

思い切り話が逸れたのですけど、逸れたついでに結論まで大ジャンプすると、もし将来的に人類がAIに全ての仕事を奪われたら人間は何をすればいいのか?それは、みんなで消費者になればいいということなのですの。

ときに、市場では、神の見えざる手によって商品の価格が決まっていきますの。欲しい人が多くて、それに対して供給が少なければ価格は上がり、その逆なら下がる。いつものやつですの。

当たり前に馴染みすぎていて忘れてしまうけれど、これって実はすごいことですの。

AIは、与えられた価値基準の中でベストを目指すことは出来るけれど、価値基準を決めること自体は人間にしか出来ないことで、それを決めてもらわなければ意味のあることは何も出来ないのがAIなのですの。

何がどのくらい大事とか欲しいとか、それを表明すること自体が最大級に重要な仕事なので、もしAIに全ての仕事を取られちゃったら、人間はみんな消費者になればいいし、それが理想的な最終形態なのですの。

ちなみに、この「人間にとっての価値基準」までAIが決めるようになった世の中を描いたゲームが、あの有名なParanoiaで、結果としてそこでは、人間たちは消費者ではなく家畜的な生き方を強いられることになりますの。

自ら選んで消費するのは消費者だけれど、その権利がなく消費をさせられるだけだと家畜というわけですの。

なんとなく下に見ている人が多い気がするけれど、実は重要な仕事をしているのが消費者という存在で、その仕事を軽んじていると家畜になってしまう、かもしれないので、お気をつけあそばせというお話ですの!(急なホラー展開)