建設業界の人手不足を逆手に大流行り!文房具屋から脱皮したリノベーション企業
http://diamond.jp/articles/-/80043

言ってることはわかるけど、ものすごくもやもやしましたの。

何に引っかかったのか考えてみると、たぶんそれは、
「顧客と営業がノリノリで何かしてる」
という恐怖感でしたの。

これから書くことは、この会社がどうというよりも、そこから連想したITの世界の話ですの。だから、この会社はうまく行っていて、誰も泣いていないかもしれませんの。

さて、この嫌さを式に表すと、こうなりますの。
顧客の自由さ×営業の節操の無さ=仕事の大変さ
顧客がハッキリこれを頼むと言ってくれて(1)、
営業が過不足なくそれをまとめる場合(1)、
1×1で、仕事の大変さは最小(1)ですの。

一方、
ふわっとした頼み方をする顧客に(10)、
夢見がちな営業がついた場合(10)、
10×10で、仕事の大変さは100になりますの。

企業にとって仕事が増えるのはいいことなので、
ここまでは、本当は問題は無いのですの。本当は。

どこに嫌さが生まれるかというと、
顧客と営業(と経営者)は、上の式の掛け算のところを足し算で考えている節があることですの。
顧客の自由さ営業の節操の無さ=仕事の大変さ
この場合、
1×1=1に対して、2のコストで、
10×10=100に対して、20のコストで進めることになるので、
前者はいいとしても、後者は実作業を行う部署が死ぬことになりますの。

また、出来上がった仕事に正確性を保証する必要がある場合、大変さはさらに膨らんで、次の式のようになると思っていますの。
仕事の大変さ×仕事の大変さ=正確性を保証する大変さ
10×10=100の仕事の正確性を保証するには、
100×100=10000のコストが本来必要だということですの。

この大変さも、顧客と営業(と経営者)…つまり、実作業を行わない人たちは足し算(1.5~2倍くらい)で考えている節がありますの。

2倍で考えてもらえたとしても、40。
10000の大変さを持つ仕事を40のコストで進めるためには、
9960は不幸で埋めなくてはならないのですの。

それが
「顧客と営業がノリノリで何かしてる」
という恐怖感ですの。

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