いま見たら、下書きで止まってる投稿が28ありましたの。

もちろん、ほとんどは消し忘れて残ってしまったゴミとかですの。でも、そんな下書き界でさんぜんとそびえ立っているのが「運ゲー時代の所得の再分配」シリーズ。

ちょうど1年くらい前、その頃に書いてた、中間的就労とか、女性の社会進出とか、その手の話への一つの回答として書こうとしたもので、未完なのに長文で4投稿ありましたの(章立てつき)。

書くならちゃんとしたかったけど、長文をまとめきる力はわらわにはなくて、そのままお蔵入りになってしまったのですの。

せっかくなので少し書いてみますの。
内容的には、BIの解釈の話ですの。


たくさん稼いでいる人(ビルゲイツ)からお金をとって、そうでない人(ニート)に分配するという構造を考えたとき。そこで起こっているのは、一方的な「譲渡」ではなく、実は「交換」なのですの。

ビルゲイツはニートにお金を渡し、ニートは収益機会(パイ)をビルゲイツに渡しているのですの。

収益機会ってなんですの?

ここでとつぜん、創作童話がはじまりますの。
「3本のくるみの木と、二匹のリス」
あるところにリスが二匹と、くるみの木が3本しかない世界がありましたの。
二匹のリスはそれぞれ、別々の1本の木に住んでいましたの。
リスAは働き者で、木にのぼってガンガン枝を揺すっては大量にくるみを持っていく子で、一方、リスBは自然に落ちてくるのをガン待ちする怠け者でしたの。
しかし、あるとき不幸にもそれぞれの住んでいた木に雷が直撃! 2匹は、残った1本の木に一緒に住むことになってしまったのですの。
リスAは言いましたの。「ああ、疲れた疲れた。リスB、お前もちょっとは手伝えよ。俺が分けてやんなかったらお前、飢え死にしてるとこだし。まじ感謝しろよな。」
リスBは言いましたの。「じゃかしいボケ。おのれが枝揺すらんかったら自然に落ちて来るっつうねん。冬前に実ぃ採りつくしたらしばくぞ。」
めでたしめでたし。
この心暖まる童話でいう「自然に落ちてくるクルミ」と「枝を揺すって落ちるクルミ」が収益機会ですの。お互い、自分しかいない世界なら問題なく生活出来ていた二匹が一緒に住むことで、リスAが、リスBの収益機会を奪ってしまったのですの。

最初の話に戻すと、ある日、もしマイクロソフトが突然消滅したとして、いまだにシェア8割を越すWindowsを使っていたユーザは、全員、パソコンが使えなくなってしまうの!? というと、そんなことはなくて、マイクロソフトの代わりの会社も、Windowsの代わりのOSもすぐに出てくるだけなのですの。

なぜそうなるかというと、別にマイクロソフトが収益機会そのものを作り出していたわけではなく、単に、決まった収益機会のパイの一部を専有していただけだからですの。この場合の収益機会は「デスクトップOSを買ってくれるお客さんの購買力」ですの。

でもこれはマイクロソフトに限った話ではなくて、現代人はみんな、パイの奪い合いからは避けられない宿命なのですの。結局、世界中の天然資源が有限である以上、お客さんの購買力も有限。つまり、もし企業・製品レベルで画期的な新発明をして「新規顧客開拓」をしたとしても、それってパイの奪い合いが業界レベルに移っただけなのですの。

そういうと壮大だけど、要するに、おこづかい1万円で格安大阪くいだおれツアーに行こうと思ってたけど、おもしろいゲームが出たからつい買っちゃったみたいな話ですの。

そろそろまた4部作になりそうなので強引にまとめに入ると、

大昔の、広大な荒れ地を開拓していくような時代ならともかく、労働イコール他の人とのパイの奪い合いという近現代では、もはや労働は本質的に美徳ではないということですの。

つづく(?)


ここまで下書きをちゃんと見ないで書いてたのですけど、いまよく読んだら、まるで違う内容のことしか書いてなくてびっくりしましたの。

後付けで収益機会編ということにしますの。5部作の予感。。

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