A:「まさに今の仕事がそうです!」
B:「実はちょっと、やりたいことがあって!」

あなたはどっち派?


あるいは、こう?
C:「仕事なんてやりたくない!」


A・B・C、どれを選んだ人もいると思いますの。
でも、どれを選んだかは問題ではなくて、大事なのは、いま選ぶために何を考えたかですの。

おそらく、
「いまやっている仕事は、自分にふさわしいものなのかどうか…?」
ということを考えたのでは無いですの?

やりたい仕事は?と聞かれているのに、いまの仕事のことを考えてしまう。
いまの仕事に不満があればあるほど。
「やりたい仕事」なんて素敵なものと対比されて、どんどん今の仕事のアラがみえてくる。

それはすべて自然なことで、
なぜなら、そういうふうに仕向けたいじわるな質問だからですの。

そう、いじわるな質問。
問題は、これとおんなじような質問を、企業。いまの仕事を振ってる張本人が、社員にぽいぽいするということですの。キャリア支援のための参考情報、なんて言って。

なんで社員にいじわるするのか逆に聞きたいですの。

社員の希望を叶えてあげるというのは、企業にとってはとても非合理的でハードルが高いこと。企業が自分の都合で辞令を出すときに、たまたま社員の希望が一致していたらドヤ顔ができる、という程度の話ですの。
なぜなら、お金をもらって苦痛を我慢しにいく、という労働世界観なのだから。

それなら質問を変えて、
「あなたが一番やりたくない仕事はなんですか?」
と聞いて、それを任せることになった場合には申し訳無さそうに頼む、というほうが健全ですの。企業としても、希望を叶えてあげるのは無理でも、地雷を避けてあげるくらいならまだ実現できる可能性がありますの。

そして、この逆パターンの質問こそ、
深く考えれば考えるほど、いまの仕事がマシに思えてくる質問。
日々が幸せになる可能性を秘めた、やさしい質問なのですの。



実は、趣旨自体は前にどこかの記事で書いてあったことですの。
その記事では「期待をもたせて裏切るのはひどい」という感じだったけれど、実際、もっとひどいことのような気がして。なんとなくずっと気になっていてたので、吐き出してみましたの。

どの記事か忘れて見つからなくなってしまったので、もしかしてぜんぜん違ったり、まったく同じだったりすると恥ずかしいですのって思いつつ。。

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